最新!菓子店(洋菓子) 都道府県別登録件数ランキング

老若男女問わず、多くの人に愛される洋菓子。お土産や贈答用はもちろん、日常生活において気軽に洋菓子を購入して食べる習慣がある人も多いはず。コンビニエンスストアや駅の売店などでも簡単に手に入るので、より身近な食べ物になっています。
ほとんどの洋菓子のルーツはヨーロッパにあります。日本に初めて持ち込まれたのは16世紀で、当時は南蛮菓子と呼ばれていました。ポルトガル船が種子島に漂着し、鉄砲やキリスト教の伝来とともに、日本の洋菓子の先駆けとなる“カステラ・ビスケット・ボーロ・金平糖”などのお菓子が日本に伝わり始めたと言われています。そして文明開化以降に、関東(東京・横浜)や関西(大阪・神戸)において日本人の手で洋菓子が作られ始められたようです。日本の伝統的な「和菓子」に対し、小麦粉などを主材料とした菓子を「洋菓子」と呼び、区別していました。
現代では多くの洋菓子店が街中で見られるようになりましたが、その一方でコンビニエンスストアでも安くておいしい洋菓子が手に入るようになりました。今回は、全国の菓子店(洋菓子)の登録件数から業界の状況を考察し、どの地域に洋菓子店が多いのかを調査しました。
「洋菓子」好きなのは意外な県だった!?
地域別に見る「菓子店(洋菓子)」登録件数
2023年から2025年にかけての都道府県別の菓子店(洋菓子)の登録件数と10万人あたりの菓子店(洋菓子)の登録件数の調査結果をご紹介します。

人口10万人あたりの菓子店(洋菓子)の登録件数の多い地域は、1位が富山県、2位が福井県、3位が長崎県となりました。
1位の富山県は人口10万人あたりの登録件数が14.48件で、3年連続で1位となっています。2位の福井県も3年連続で2位、3位の長崎県も3年連続で3位となっており、2023年から2025年まで上位3県の順位に変動はありません。一方、人口10万人あたりの登録件数を見ると、富山県は15.07件から14.48件、福井県は13.82件から12.99件、長崎県は13.71件から12.24件と、いずれも減少しています。
4位以下では順位に動きが見られます。石川県は2023年の5位から2024年に4位へ上昇し、2025年も4位を維持しています。また、鳥取県は2024年の8位から2025年には5位へ上昇しました。一方、徳島県は2023年の4位から2025年には10位まで順位を下げています。2025年のTOP10を見ると、上位3県の顔ぶれは変わらないものの、4位以下では順位の入れ替わりが見られる結果となりました。
1位:富山県
富山県は人口10万人あたりの登録件数が14.48件で、3年連続1位となりました。富山県は海の幸や山の幸など豊かな食材に恵まれた地域です。また、冠婚葬祭をはじめ、家族や人とのつながりを大切にする県民性があるとも言われています。こうした背景から、手土産や贈答品として洋菓子が利用される機会も多いのかもしれません。
2位:福井県
福井県は人口10万人あたりの登録件数が12.99件で、3年連続2位となりました。登録件数は2023年の105件から2025年には97件へ減少していますが、依然として高い水準です。さらに、富山県が1位、石川県が4位と、北陸3県がそろって上位にランクイン。北陸では洋菓子店が身近な存在となっていることがうかがえます。
3位:長崎県
長崎県は人口10万人あたりの登録件数が12.24件で、3年連続3位となりました。海外との交流を通じてさまざまな食文化が伝わってきた長崎県だけに、洋菓子店が多いのもうなずける結果です。ただし、菓子店(洋菓子)の登録件数は2023年179件、2024年172件、2025年156件と3年連続で減少しています。
菓子店(洋菓子)が減少している背景とは?
全国的に菓子店(洋菓子)の数が減少している背景には、コンビニスイーツやショッピングモールに出店するスイーツ店の普及など、さまざまな要因があると考えられます。コンビニスイーツは手軽に購入でき、SNSで話題になったりテレビで特集されたりすることもあります。こうした環境の変化も、消費者の選択肢を広げていると考えられます。気軽に立ち寄れるコンビニエンスストアで美味しいスイーツが購入できる環境なので、わざわざ洋菓子店へ足を延ばす必要がなくなったことが消費者離れの一つの理由ではないかと考えられます。
また、スマートフォンの登場でインターネット購入が当たり前になり、通信販売でのスイーツ販売も活発化しました。スイーツの購入方法が多様化する一方、街の洋菓子店を取り巻く事業環境も変化してきたと考えられます。また、洋菓子の原料となる小麦粉やバターの価格高騰や消費税増税などが重なりますが、原材料価格の上昇などは、街の洋菓子店の経営に影響を及ぼす要因の一つと考えられます。また、2020年以降は新型コロナウイルス感染症の拡大など、街の洋菓子店を取り巻く社会環境も大きく変化しました。
コンビニスイーツなど選択肢が広がる中、街の洋菓子店がお客さまを惹きつけ、継続的な来店につなげられるかが、今後の動向を左右するポイントの一つになりそうです。
まとめ
今回の調査では、人口10万人あたりの菓子店(洋菓子)の登録件数で、富山県が3年連続1位となり、福井県、長崎県が続きました。一方で、上位県でも登録件数は減少傾向にあります。
洋菓子を購入できる場所や方法が多様化する中、街の洋菓子店ならではの魅力をどのように届けていくかが、今後のポイントになりそうです。
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【調査概要】
都道府県別 人口約10万人に対する「菓子店(洋菓子)」の登録件数分布及び年別の推移を掲載しています。
■対象期間と抽出方法:2023年・2024年・2025年の各4月時点で、iタウンページデータベースの業種分類「菓子店(洋菓子)」に登録されている件数を集計し算出。
※1人当たりの登録件数は、小数点以下数桁になるため10万人換算をしています。
2026年10月執筆
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