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人流データの効果的な活用方法は? 活用事例や注意点も解説


広告の効果を左右する“人流データ”とは?活用事例も紹介!

人流データとは、「人々がどのような動きをしているかを示す数値」です。顧客のニーズ分析や、新たなビジネスモデルの構築におおいに役立つとしてマーケティングの分野で重視され、実際にビジネスに活用する企業も増えつつあります。


一方で、自社のビジネスに活かすことができるのかという疑問や、どんな場面で活用できるのか分からないという悩みを持つ人も少なくないのではないでしょうか。本記事では、人流データの具体的な活用事例や一般的な活用方法、注意点を解説します。


この記事で人流データの活用方法に対して理解を深めて、自社での活用を進めましょう。


<目次>

1.人流データの活用方法

・商業施設のレイアウト改善

・小売店の新規出店

・企業の広告・販促プロモーション展開

2.人流データ活用事例

・百貨店|新規顧客獲得目標達成

・カーディーラー|戦略的な広告施策実現

3.人流データ活用の始め方

・人流データの取得から分析までの手順

・人流データを取得する5つの方法

・無料で使える人流データ

4.人流データを活用する時の注意点

・個人情報の保護

・データの正確性の確保

5.まとめ


 

人流データの活用方法

 

人流データが活用される目的は主に以下の3つがあります。


● 商業施設のレイアウト改善

● 小売店の新規出店

● 企業の広告・販促プロモーション展開


人流データは、顧客の動きを分析することで自社の戦略や改善策を検討することを可能とし、都市開発、観光、交通と幅広い分野で活用されています。この章ではそれぞれの活用方法について詳しく解説します。


商業施設のレイアウト改善

人流データをもとにした商業施設を訪れる来客者の滞留時間や移動傾向の分析は、顧客の年齢層や属性に合わせた店舗の配置や新たなテナントの追加、新サービスの開始などを検討するヒントになります。


人流データを活用することで、顧客のニーズに合った店の選定や配置ができ、施設への滞在時間を伸ばせるなど効果があるでしょう。年齢層や属性を考慮したレイアウト改善は顧客ニーズを向上させ、全体の評価や売上の改善も期待できます。


小売店の新規出店

小売店において、新たに店舗を出店する場合に、既存顧客の動向把握と新規顧客の洗い出しに人流データを活用することで、ニーズを意識した新規出店場所の選定がしやすくなります。


既存店舗を訪れる客の属性や来店の時間帯や曜日、来店方法などを分析することで、顧客になりうるターゲットがどのエリアに集まっているか、新店舗はどの層をターゲットにすれば良いかなどが判断できます。


顧客ニーズが見込まれる場所への出店により、開店初期からの集客や売上が期待できるでしょう。また、出店エリアならではの施策も検討しやすくなるなど、独自のマーケティング推進に役立ちます。


企業の広告・販促プロモーション展開

人流データは広告・プロモーションにも活用できます。想定ターゲットの動向や集まるエリアを分析することで、新規サービスの広告を掲載する手法やタイミング、適切な回数などが検討しやすくなります。


人流データの活用でターゲットの動きに応じた最適なプロモーションができ、効率的にターゲットに届けることができるでしょう。



 

人流データ活用事例

 

ここでは、NTTタウンページが携わった人流データの活用事例を紹介します。


百貨店|新規顧客獲得に人流データを活用し目標を達成


顧客への有効なアプローチ方法がわからないという課題を感じていた百貨店の事例です。

(サービス導入時期:2021年9月)

​【課題】

新規・既存顧客の来店促進策として、ラジオ広告やマス媒体での広告掲出の施策を行ったが効果がなく、来店者数や売上が伸びない状況だった。


【活用内容】

既存顧客の年代や属性などの人流データを活用して自店舗を利用する客層を分析。ターゲットを「最寄り駅を利用する生活者」、「商圏内に居住もしくは勤務する富裕層(高級スーパー、フィットネスジム、エステティックサロンなどの利用履歴がある人)」の2種類に絞った。ターゲットに限定して、年末年始イベントに関するインターネット広告を2カ月配信した。


【結果】

ターゲットを絞って配信したことで約230万回の広告表示がされ、Webサイトには6,250件のアクセスがあった。その結果、新規顧客獲得目標を達成。来店計測を行うことで、来店者の属性や居住地、勤務地などが可視化され、次の広告戦略に役立てるデータの収集もできた。

集客や顧客の獲得に課題を感じる企業・店舗は、顧客ニーズや商圏、ターゲット層が正確に把握できていない場合があります。人流データの活用は顧客ニーズの把握により、適切なターゲットを明らかにすることで、効率的なアプローチがしやすくなるでしょう。


カーディーラー|戦略的な広告施策実現


ターゲットの特定とプロモーションの効果測定が難しいという課題をもつカーディーラーの事例です。

(サービス導入時期:2021年7月)

【課題】

限られた商圏での高いシェア確立を目指し、Web広告や既存顧客へのダイレクトメールを配信。しかし、一度商品を購入したら次の来店まで期間が空く、もしくは一度限りの来店となりやすい業界の特殊な状況により、ターゲットの絞り込みと施策実施の効果測定に苦戦していた。


【活用内容】

限られた情報からも分析が可能な人流データの強みを活用し、既存顧客の年齢や来店頻度、顧客全体の推移からカーディーラーのメインターゲット層を洗い出した。ターゲットを「商圏内の富裕層」かつ「車を所有していると想定される人(カーディーラー、ガソリンスタンド、カー用品店などへの訪問履歴がある)」と特定。ターゲットに向けて、来店計測機能付きのインターネット広告を2カ月配信した。


【結果】

ターゲットを絞って配信したことで約130万回の広告表示がされ、2,778件のWebアクセスがあった。人流データの活用により当初の課題であったターゲットの絞り込みができ、また最適な手法をとることで効果測定も行うことができた。


人流データを活用して既存顧客の動向を分析すれば、ターゲット層の絞り込みがしやすくなります。潜在顧客へのアプローチ方法を検討するツールとして、人流データは有効と言えるでしょう。


 

人流データ活用の始め方

 

いざ人流データを取得したくても、何から始めたら良いか分からないという人も多いのではないでしょうか。そんな方に向けて、この章では取得から分析までの手順、人流データの取得方法それぞれの特徴を解説しています。

人流データの取得から分析までの手順


人流データの取得から分析までは次のような流れが一般的です。


▼人流データ取得から分析までの流れ

​(1)人流データの用途・目的を明確にする

(2)用途・目的に応じて、必要な要件を整理する

(3)整理した要件、自社の予算や人員などのコストを考慮して取得方法を検討する

(4)目的にあった情報を得られる人流データを選ぶ

(5)表計算ソフトやBIツール、GISを用いてデータ分析を行う

人流データの用途や目的を明確にすることで、どのような情報が必要なのかを整理した上で適切な取得方法の選択が可能です。人流データの取得方法それぞれで仕組みや特徴が異なるため、用途や目的を定めずに適当に取得方法を決めてしまえば、人流データを最大限活用できません。


人流データの取得方法それぞれの仕組みや特徴は、この章内の「人流データを取得する5つの方法」で解説しています。自社に合った取得方法を決める際の参考にしてください。


取得方法を決めて人流データを収集した後は、そのデータの中から目的に合ったものを選びます。例えば、特定の時間に店に滞在している人数を知りたいのか、どこから来店してくれたのかを知りたいのかによって必要な人流データは異なるため、自分の目的に合ったデータを抽出しましょう。


最後にそのデータを用いて、データ分析を実施します。データ分析の具体的な方法については、既存記事「データ分析とは? データ分析の基本的な手法や実際のやり方を解説」の「【5ステップ】データ分析の基本的な手順の章で解説しています。



人流データを取得する5つの方法


人流データの取得方法は主に5つあり、それぞれ特徴があります。人流データの活用目的を整理し、必要な要件を取得できるかどうかを明らかにした上で、自社に合った取得方法を選択しましょう。

仕組み

特徴

GPS

スマートフォンの位置情報を利用

・スマートフォンの普及で、大量のデータ取得が可能

・ナビ、SNS、ゲームなどのアプリから情報を取得

wi-fi

街中のwi-fiスポットへの接続情報を利用

・滞在エリアや滞留時間のデータが取得可能

・wi-fi利用時に登録した性別、年齢データが取得可能

・外国人観光客向けのwi-fiを活用し、外国人に限定した解析が可能

ビーコン

​特定のアプリをインストールしているユーザーとの通信で獲得した位置情報を利用街中に設置されたあらゆる監視カメラ

・商業施設などの店舗に設置されていることが多い

・屋内や地下にいる人の位置情報を取得でき、施設内での行動や動向を追跡・分析するのに役立つ

通信基地局

携帯電話の基地局とスマートフォンの更新履歴をもとに獲得した位置情報を利用

・広範囲のデータが取得できる

・GPS機能がオフ、もしくは機能が備わっていなくても取得できる

・小規模エリアの分析には不向き

カメラ

街中に設置された監視カメラの映像を利用

・街を往来する人の属性、人数に関するデータが取得できる

・カメラ設置後のデータしか取得できず、過去を遡ることができない


無料で使える人流データ


人流データには、省庁や企業が無料で公開しているものもあります。「手軽にデータを手に入れたい」、「人流データがどんなものかお試ししたい」「取得のためにかける予算がない」という場合は、無料のデータを活用するのも一つの方法です。



国土交通省がスマートフォンなどの位置情報から取得した、2019年1月~2021年12月の人流データです。いつ、どこに、何人の人が集まったのかが、都道府県別または市町村別に分析できます。


商業の集客力の検討などはもちろん、防災計画や交通計画の検討、観光戦略の立案など、さまざまな分野で活用されています。


参考:「V-RESAS」(内閣府地方創生推進室、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局)


2020年6月に提供を開始した人流データです。都道府県別の人の動向が分析できるほか、消費、購入、飲食といったデータも取得可能です。


新型コロナウイルスが経済に与える影響を可視化するために提供されたものですが、都道府県別の人口動向や消費動向、飲食店情報の閲覧数は、マーケティングにも役立てられます。


有識者による人流データの解説コラムもあり、活用の助けとなる情報が手に入れられるのもメリットです。


 

人流データを活用する時の注意点

 

人流データを活用することでビジネスの可能性は大きく高まります。一方で、データ活用には気をつけなければならないことも。注意点を把握し、正しい活用を進めましょう。


個人情報の保護

人流データを活用する際は、個人情報の漏洩を防ぐために慎重に取り扱う必要があります。


データの分析は位置情報、年齢や性別などの属性情報、カメラ映像などをもとにしており、個人情報保護法をはじめとした関連法令を遵守しなければいけません。


プライバシー保護のために、データの保管方法やシステムの運用方法の検討、情報セキュリティの整備が必要不可欠です。


データの正確性の確保

ビジネス戦略の策定や見直しに役立てるためには、扱う人流データは正確であることが条件です。


位置情報やカメラ映像などから取得した多種多様なデータの中には、不完全なものや目的にそぐわないものもあるでしょう。適切ではないデータを扱ってしまうと、誤った分析結果になりかねません。


データ収集の方法やタイミングは十分に検討し、正確性を確保することが大切です。


 

まとめ

 

本記事では、人流データの目的別の活用方法や具体的な活用事例方法、活用する際の注意点などを詳しく解説しました。


人流データはあらゆるビジネスにおいて、効率的なマーケティング施策の立案やプロモーションの実行に役立ち、可能性やチャンスを広げてくれるツールです。特徴や注意点を踏まえた上で、自社のビジネスに最適な方法を選択して活用を進めましょう。


NTTタウンページのタウンページデータベースでは、人流データと施設情報を活用した「人流DXソリューション」をご提案しております。


過去30年間の統計情報、約580万件の施設データ、140種以上の提携スマートフォンアプリ(2023年3月末現在)をもとに、精度が高い人流データと施設情報を構築。これらを活かして広告の適切なターゲットの設定をサポートし、見込み客に対して効率的に広告を配信。来店計測も行えるため効果測定も容易で、PDCAサイクルを回すことができます。


事例でもご紹介したように、人流データと施設情報を組み合わせることで、ターゲットの属性はもちろん、「富裕層向け」「車の所有者向け」といった細かいターゲティングも可能です。

「広告を出しているけどなかなか効果が現れない」「ターゲティングの重要性は理解しているけれど、どう設定してよいかわからない」といったお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。



2023年12月執筆





 

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