
「人流データ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
Web広告やエリアマーケティングにおいて、今や欠かせない要素として注目されています。
この記事では、「人流データとは何か」「人流データでできること(活用方法)」「人流データを使ったWeb広告やエリアマーケティングのメリット」などを、具体的な事例とともに解説いたします。
人流データとは?
~人の流れからビジネスチャンスを得る~
「人流データ」とは、人の移動の流れをデータ化したものです。
人が「いつ」「どこへ」「何人」「どんなルートや交通手段で」移動したか、さらには「そのエリアにどのくらい(の時間)とどまったか」などを可視化して、さまざまなビジネスやサービスにいかせます。
「人流データ」の収集方法は、スマートフォンなどのGPSデータ(位置情報)と、Wi-Fiや携帯電話会社の基地局への接続情報、該当エリアの店舗・企業・サービス施設などの地点情報を掛け合わせることで取得されます。
こうして得られたリアルタイムの「人流データ」からは、人の移動や滞留状況のみならず、「どんな属性や好みの人々が」「どんな目的で」移動したのか、が詳細にわかります。
これが「人流データ」から多くのビジネスチャンスを得られる理由です。
より詳しい人流データの分析・分類方法とそれらを活用した広告事例については、以下の別記事をご参照ください。
人流データでできること
~企業・自治体における活用方法~
つまり「人流データ」を使えば、以下のような宣伝広告やビジネス、サービスなどを行うことができるのです。
①エリアマーケティング
②地域性や志向性の高い宣伝広告(主にWEB広告)
③地域性や志向性の高い人材募集や採用活動
④運送業・交通機関・旅行業界の利用予測や混雑予測
⑤観光業の動態調査
⑥地方自治体の地域振興策や観光政策
⑦地域防災
など
ご覧のように、ビジネスのみならず自治体の政策や公共サービス、非営利の社会貢献など、さまざまな目的に活用できます。
次の章で、これらの具体的な活用例を見ていきましょう。
人流データの具体的な活用例
①エリアマーケティング
例1:小売り・飲食チェーン店の業績低迷店舗の原因を探り、解決策を示す
(エリア特有の顧客ニーズの収集・分析、競合店との来客数や顧客属性の違いなどか ら、効果的な集客策を提案)
例2:量販店の新規出店時に、同エリアの競合店に来訪歴があるユーザーに向けてWEB広 告を配信(競合店のユーザーを自店舗の顧客に誘引)
②地域性や志向性の高い宣伝広告(主にWeb広告)
例1:〇〇県〇〇市〇〇町に居住・通勤しているユーザーに、〇〇町支店のWeb広告を配
信
例2:東京都〇〇区の賃貸住宅に居住、または同区に通勤しているユーザーに、〇〇区の新 築マンションや建売住宅のWEB広告を配信
③地域性や志向性の高い人材募集や採用活動
例1:〇〇県〇〇市に在住、またはトラックドライバーと思われるユーザーに、同エリアの 配達ドライバーの求人広告を配信
例2:〇〇県〇〇市にあるコールセンターが、同市内の主婦・学生・求職者に向けてテレフ ォンオペレーターの求人広告(パートタイマー)を配信
Web広告への活用例の詳細は、別記事「ジオターゲティング広告で顧客セグメンテーションを最適化!」をご参照ください。
④観光業の動態調査
例:観光地への旅行客数、日帰り客数、宿泊客数、周遊ルートなどを分析して、当地の観光 協会が新たな集客策を検討(日帰りの通過型観光が多ければ、宿泊先によく選ばれてい るエリアの強みや施策を参考にする、そちらと合わせたお得な周遊プランを作る、な ど)
⑤地方自治体の地域振興策や観光政策
例1:コロナ禍で変化した自治体内の人流データを分析して、新たな生活様式に沿った経済 活性化政策や、観光推進策を策定(中心市街地の人流や消費の減少を改善するために 地域通貨やポイントを導入、地元住民のマイクロツーリズムを推進、地域内の事業者 が低コストで出品できる共同オンラインショップを制作、など)
例2:地方自治体を訪れたインバウンド(訪日外国人旅行者)の動態を分析して、さらなる 集客策や観光振興策を検討(人気の高いレジャーやガイドを充実させる、多く訪れる 国の言語の案内表示を増やす、など)
⑥地域防災 例:過去の災害時と平常時の人流を比較することでどの地区でどのくらいの避難者や帰宅困 難者が発生するか予測して、必要な避難所の数や場所を算出、備蓄物資の購入・補充・ 割り当ての計画を立てる、など
まとめ
人流データを的確に分析して、多面的な活用を実現
このように「人流データ」を活用すれば、さまざまなビジネスや観光業・自治体の政策などで有効的な施策を打てます。
課題解決のためのデータを収集・分析して、それに応じた解決策を検討・提案することが可能となるのです。
ですが、そのためには正確な「人流データ」の収集が欠かせません。
なぜなら、不正確な「人流データ」や古い「人流データ」、提携企業や提携スマートフォンアプリが少ない「人流データ」を用いても、正確な分析はできないからです。
NTTタウンページの「人流DXソリューション」は、多彩な提携企業からもたらされる膨大な「人流データ」と、NTTタウンページが保有する企業情報データベースを融合させて、精密かつ正確に分析。さまざまなエリアマーケティングや地域政策に対応できます。
「いつ・どんな人が・どこからどこへ」移動したかを可視化して、エリア内における課題を把握。ターゲット層の行動を分析して、具体的な解決策を導き出します。
企業のマーケティングに、競合他社の商圏の把握に、観光(DMO)に、自治体の市街地活性化計画や防災計画に。NTTタウンページの「人流DXソリューション」で、課題の解決をお手伝いいたします。
自治体での活用事例として、福島県須賀川市の事例をご紹介しております。
こちらもぜひご覧ください。
2023年6月執筆
位置情報だけで絞り込めないターゲティングも可能/成長アップのためのデータの活かし方とは。
ぜひこちらも合わせてご覧ください。
『エリアマーケティングを成功に導く人流データ・施設情報活用戦略とは』

メールマガジンを配信しております!
「最新!日本全国ランキング ラーメン大好きNO.1は”10年不動”のあの県!」等タウンページデータベース統計情報をもとにした都道府県別業界ランキングや、ウェビナー開催のお知らせなどの最新情報をメールマガジンで配信しています。

データベースにご関心やお悩みがございましたら、
ぜひお気軽にお問い合わせください。