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巣ごもり需要でデリバリーが後押し?

ピザ店都道府県別登録件数ランキング


 日本発祥の食べ物ではないにも関わらず多くの日本人に愛されているピザ。しかしながら、「ピザは健康に良くない食べ物」として認識してしまっている人も多いのではないでしょうか。


実は、ピザは栄養バランスのとれた食品でもあるのです。確かにピザには油やチーズが多く含まれているので、食べ過ぎは体に良くありません。

ですが、それは他の食事についても言えること。ピザは、炭水化物・たんぱく質・脂肪・野菜など必要な栄養をバランス良く取ることができます。


ピザと言えばトマトソースですが、トマトに含まれるリコピンには血糖値を下げ、動脈硬化を予防し、美白やダイエット効果があると言われています。

また、風邪予防になるビタミンCや老化をおさえるビタミンE、腸の調子を整える食物繊維も豊富に含まれています。


さらに、トマトに含まれるグルタミン酸とチーズに含まれるイノシン酸が組み合わさることで、うまみ成分を倍増させる効果もあるそうです。

ピザを食べ始めると美味しくて止まらなくなる理由が分かりますよね。



 

デリバリー需要高まるも、止まらぬ減少傾向

 

 今回は、全国のピザ店の登録件数の推移から業界の今を考察し、全国でどの都道府県に多く展開されているのかを調査しました。早速、2013年から2022年までの全国のピザ店の登録件数の推移データをご紹介します。



出典:「タウンページデータベース」(NTT東日本・NTT西日本) NTTタウンページ株式会社調べ


 2013年から2021年までの推移を見てみると、毎年減少しているのが分かります。2013年の計測開始から年平均63店舗ずつ減少していました。


2021年から2022年の減少は35件と、やや減少幅は小さくなっています。

その理由は、コロナ禍で進んだデリバリー需要が安定してきたことではないでしょうか。

元々ピザは宅配での販売をメインとしていたこともあり、コロナ禍で急増したデリバリーの流れにうまく乗れた形になりました。

沖縄県や石川県のように、微増ではありますが2021年と比較し登録店舗数が増加傾向にある都道府県もちらほら見られます。


その理由のひとつとして、ピザ店特有のゴーストキッチンとよばれる業務形態が挙げられます。ゴーストキッチンとは、お店に厨房だけを設置し店内飲食ができないビジネス形態のことを指しています。


ピザ・チェーン店はコロナ前からゴーストキッチンでの運営をしている店舗が多くありましたが、お客さんと非接触で食事を提供できることからコロナ禍で大きく注目されるようになりました。コロナ渦において、デリバリーだけではなくテイクアウトの需要も増加した結果、ピザ店の登録店舗数が増加したり減少幅が小さくなったことに影響していると考えられます。



 

暖かい地域でも大人気!地域別に見る「ピザ店」登録件数

 

 続いて、2020年から2022年にかけての都道府県別のピザ店の登録件数の推移と10万人あたりの登録店舗数の調査結果をご紹介します。



出典:「タウンページデータベース」(NTT東日本・NTT西日本) NTTタウンページ株式会社調べ


 人口10万人あたりのピザ店の登録件数において、2020年から2022年の3年連続での1位は沖縄県、2位が熊本県でした。


沖縄には米軍基地がありますので、ピザの需要が高いのは納得できるところですね。安定の1位をキープし続けています。


熊本県は、このコロナ禍においても登録店舗数が減少していない所を見ると、ピザがいかに県民に愛されているかがわかりますね。


なお、2022年の10位までの結果を見てみると九州7県については宮崎県以外の件が全てランクインするという興味深い結果となっています。九州地方には、ピザ好きな方が多く住んでいるのかもしれませんね!



1位:沖縄県


 3年連続安定の1位の沖縄県は人口10万人あたりのピザ店の登録件数を2021年の3.20店舗から2022年には3.34店舗まで伸ばしています。県内産のトマトや豚肉を使った地産地消のメニューが多く、もともと外食が盛んな地域でもあったため、上位をキープしているようです。


2位:熊本県


こちらも3年連続安定の2位、熊本県は、新鮮な野菜や猪などのジビエが豊富にとれる地域です。熊本県にしか出せないピザを求めて全国から来訪するお店もあるようです。

 


3位:石川県


 日本海に面し新鮮な魚介が豊富に揃う石川県も、ランキングの常連です。山の畑では小麦の栽培もさかんで、おいしいピザの材料が揃いそう。和食のイメージがあるだけに少し意外でもあります。


 

ピザの歴史

 

ピザの発祥についてですが、多くの人がイメージするようにイタリアでピザは生まれました。1734年にトマトとニンニク、オリーブオイルだけで作られたのが最初のピザと言われています。


その後、イタリア人移民が1905年にピザ屋を開いたことで、アメリカにも進出します。現在日本で展開するピザ・チェーンはアメリカ資本の会社が多いですよね。

アメリカでは1950年以降、冷凍技術の確立と宅配サービスの普及でピザ・チェーンがアメリカ全土に広がっていきました。その後、日本へ進出することで日本でもピザの普及が始まります。


ただし、それ以前の1944年頃から実はイタリアからピザがすでに入ってきており、神戸や六本木などで、ピザ店は人気になっていました。西洋風お好み焼きなどと命名され親しまれていたそうです。

また、欧米ではお好み焼きがジャパニーズ・ピザと表現されているようで、不思議な共通点も感じられます。


1980年代に入ってアメリカから大手ピザ・チェーンが上陸します。

1987年には日本資本のピザ・チェーンも誕生し、ファストフードの流行も重なって勢いを増して成長していきます。

近年では良く耳にしますが、「1枚買うともう1枚ついてくる」「30分以内に届かなかったら無料」といった宣伝文句はピザ・チェーンのマーケティングから生まれました。



 

まとめ

 

 2013年より毎年減少を続けている全国のピザ店の登録件数ですが、コロナ禍を経てようやく減少幅が小さくなりました。小規模でデリバリーに対応できる非接触型の業態が時代にあっているピザ店、今後の伸びが期待できそうです。


タウンページデータベースでは、こうした様々なデータから業界の今を読み取り、企業のマーケティング戦略のサポートをしております。


データの収集・提供だけでなく、集計や分析、販売促進への利用など、多くの分野でご活用いただけます。データ分析と活用にお悩みごとがあれば、ぜひ一度ご相談ください。



2022年9月執筆


【調査概要】

都道府県別 人口約10万人に対する「ピザ店」の登録件数分布及び年別の推移を掲載しています。
■対象期間と抽出方法:2020年・2021年・2022年の各6月時点で、タウンページデータベースの業種分類「ピザハウス」に登録されている件数を集計し算出。
※1人当たりの登録件数は、小数点以下数桁になるため10万人換算をしています。


 

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