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ラーメン大好きNo.1は“10年不動”のあの県!



店舗や地域によって様々に特徴があり、醤油、豚骨、味噌、塩といったスープの味も多様化し、つけ麺、汁なし、冷やしとバリエーションまで進化し続けるラーメン。さらに2020年後半から2021年にかけてのトレンドでは、昔ながらの懐かしいラーメンを現代的に創作した「ネオクラシックラーメン」を提供するお店も増えているようです。好きなお店を選んで、具材やトッピング、辛さ、茹で加減、脂多めなど、自分好みの1杯を注文できるのも今や当たり前。老若男女問わず、家族みんなで食べに行っても気軽なお値段というのも大きな魅力の一つです。定期的にブームが起こり、飽きること無く愛され続けるのも納得できますね。この記事を読めばきっとあなたもラーメンが食べたくなってくるはず!そんなラーメン大好き県ランキングのご紹介です。

中華?和食?ラーメンの歩み

今やカレーとともに世界が認める日本の国民食!「ラーメン」

日本人はラーメンが中国から来たものだと思っているのに、海外では日本の食べ物だと認識されている点もカレーと似ています。ラーメンを日本で初めて食べたのは、時代劇でおなじみの水戸黄門だという説があります。麺好きで、自らうどんや冷や麦を打つのが得意だった黄門様が、儒学者の朱舜水(しゅ しゅんすい)※1を「うどん」でもてなしたところ、そのお返しに「中国の麺」をふるまってくれたのが最初と言われています。その時は庶民にまで広がることは無かったものの、明治維新の開国で港町に中華街が出現し、南京ソバの屋台が全国に広まったことで、その土地ならではの日本式ラーメンが誕生していきました。

※1江戸時代初期に来日した、明の儒学者

ご当地ラーメンの先駆けは、1960~70年代の「札幌ラーメン」です。

観光にも一役買ったことから、全国各地でご当地ラーメンブームが巻き起こりました。また、1994年にはラーメンを中心としたテーマパーク「新横浜ラーメン博物館」がオープンし、近年はWeb上の評価サイトも増え、ラーメン評論家まで登場するなど「気軽に食べるもの」でありながら「グルメも満足できる味」を兼ね備えたものになりました。ルーツがどこであっても、「美味しいラーメンを食べてもらいたい」というお店の心意気があったからこそ、現在のラーメン人気があるのではないでしょうか

 ▼参照サイト ・・・ 新横浜ラーメン博物館 HP
https://www.raumen.co.jp/rapedia/study_history/

ラーメン大好き県ランキング!

■人口約10万人当たりの「ラーメン店」登録件数による都道府県ランキング


2021年の人口10万人当たりでみた「ラーメン店」登録件数1位は山形県です。総務省の家計調査でも山形市は中華麺への支出が日本一多いという結果が出ています。2位は新潟県、3位は秋田県となっています。ちなみに、山形県はこの10年間トップを維持し不動のラーメン王国を誇っています。山形県を始め地名を冠にしたラーメンがあるイメージがあまり無い県が1,2位なのは意外ですね。

1位の山形県は蕎麦処でもあり、多くの蕎麦屋がしのぎを削っていますが、多くの店が蕎麦やうどんだけでなくラーメンも出すというから驚きです。また、2007年に埼玉県、岐阜県に抜かれるまで74年間も日本最高気温の記録を持っていたこともあるほど、夏の暑さが厳しいこともあり、山形で生まれたのが冷やしラーメンでした。冷やすと固まってしまう豚骨や鶏がらから脂を取り除いて、旨味があるのにさっぱりとしたスープを実現したのです。戦後の食糧不足の時代には、ラーメンは安価でカロリーが高いので、ちょっとした御馳走と捉えられるようになったこともあり、来客時のおもてなしにもラーメンが提供されているそうです。全国的な流行りや共通の特徴で売り出すというラーメンではなく、地元の風土と好みに合わせてそれぞれのお店が工夫を凝らしているのが山形のラーメンの特徴ともいえます。

▼関連サイト:山形県観光公式サイト「やまがたへの旅」https://yamagatakanko.com
       山形県の特産品「とっておきの山形」 https://www.yamagatabussan.com/

2位の新潟県は米処の印象が強く、魚や野菜も美味しい食の宝庫というイメージがありますが、同時に独特の麺文化もある地域です。蕎麦にしてもつなぎに海藻の布海苔(ふのり)を使用したへぎ蕎麦(布海苔そば)やイタリアンと呼ばれる焼きそば風のスパゲティ等、他地域とは異なる麺へのこだわりがあり、食への懐の深さを感じます。県民やラーメンファンには新潟5大ラーメンが知られており、あっさり・背脂入り・生姜入り・濃厚みそ等バラエティに富んでいることも特徴で、70年の歴史を誇る人気の「三条カレーラーメン」もその一つです。


3位の秋田県と言えば、きりたんぽ鍋やしょっつる鍋、だまこ鍋など秋田の長い冬を乗り切る暖かい鍋料理が有名ですが、秋田グルメは麺料理も豊富。秋田のラーメンは煮干しの出汁を効かせた「煮干し系」で、醤油ベースの中華そばと言われるものが主流となっています。店によっては、魚介と肉のダブルスープや魚粉を効かせているところもあります。自家製麺にこだわっている店舗も多く、太さや形状も様々。横手市で「横手焼きそば」と並んで70年以上の歴史を誇る煮干しが効いた「十文字ラーメン」などが人気です。


今のラーメンブームは海の向こうで起きている?

コロナ禍で首都圏などでは飲食店の営業時間が制限されるなど厳しい現状が続く中、ラーメン店の登録件数も減少傾向にありますが、決してラーメン自体の魅力が衰えているわけではありません。


■「ラーメン店」の登録件数推移(2019年~2021年)

【出典】「タウンページデータベース」(NTT東日本、NTT西日本)NTTタウンページ(株)作成

海外では和食ブームが依然続いており、近年ではアフリカやロシアでも日本食への関心が高まっているようです。日本食は世界的に認知されており、2013年にはユネスコ無形文化遺産にまで登録されています。海外でもテレビでラーメンの特集が組まれたり、インターネットやSNSでは「日本のラーメンって美味しい」といった情報が次々と拡散されるなど、まさにラーメンブームは海を越えて世界に波及している模様です。

「旨味」という第5感の味覚が世界に認知されたことを考えると、複数の出汁の掛け合わせで旨味の極地を目指すラーメンに注目が集まったのも頷けますよね。実際、海外では麺は残してもスープは残さないというラーメンファンが多いそうです。海外でも地域によって多少の違いはあり、アジア人は醤油も豚骨も楽しめるそうですが、とりわけ欧米人は豚骨が好みに合うとか。また、地元でラーメンを勉強した外国人が新たにラーメンショップを開いたりしていることから、寿司のカリフォルニアロールのように、独自のアレンジを加えた海外発のラーメンが逆輸入してきています。これからのラーメンの進化がとても楽しみですね。

(2021年10月執筆)


コラム筆者:西山 奈留実



【調査概要】 都道府県別 人口約10万人に対するラーメン店の登録件数分布及び年別の推移を掲載します。

■対象期間と抽出方法:2019年・2020年・2021年の各4月時点で、タウンページデータベースの業種分類「ラーメン店」に登録されている件数を集計し算出。

※1人当たりの登録件数は、小数点以下数桁になるため10万人換算をしています。

※掲載情報は2021年10月時点のものです。



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